チョウ類モニタリング・スキーム
チョウ類モニタリング・スキーム(Butterfly Monitoring Schemes(BMS))は、トランセクトと呼ばれる固定の調査ルートに沿ってチョウの個体数を数えることにより、毎年チョウを記録します。 この重要な情報は、主に、チョウの種類が識別でき、チョウ類のトランセクト調査法に沿ってモニタリングする手順を習得した市民科学者(ボランティア)によって集められます。
いくつかの国で何十年にもわたって実行されてきた長期モニタリング・スキームのおかげで、チョウはヨーロッパで最もモニタリングされている昆虫グループの1つとなりました。はじめてのチョウのモニタリング・スキームは1976年に英国で始まり(UKBMS)、それ以来、この方法はチョウをモニタリングするために、多くの他のヨーロッパ諸国でも採用されてきました。そのすべてが、英国のモンクスウッド実験ステーションのアーニー・ポラード氏(Ernie Pollard)によって設計された標準化された調査方法を使用しています(Pollard and Yates、1983)。トランセクト(固定調査ルート)は、チョウの季節の全体を通して繰り返しチョウの個体数が調査(カウント)されます。理想的には毎週ですが、ボランティアの都合や悪天候のために、頻度が下がることがあります。統計モデリング技術は、不均一なサンプリングを説明し、経時的な存在量の変化の標準化された評価を可能にするために開発されました。 この方法は、個体群の傾向を把握し、チョウの種の状況を評価するためのしっかりしたデータを提供します。
eBMSネットワークには、ヨーロッパ中のさまざまな全国チョウ類モニタリング・スキームから毎年データを提供するいくつかのパートナーが含まれています。 現在、28のBMSがあり、そのうち23ヵ国にある20のBMSは、正式のeBMSの一部です。
それぞれの国をクリックして、それらの、国レベルのBMSのウェブサイトから、それぞれの国のチョウのモニタリングの状況、参加方法、および連絡方法について調べてください。
Austria - AUBMS
Austria (Viel-Falter) - VFBMS
Belgium (Flanders) - BEBMS
Bulgaria - BUBMS
Croatia - HRBMS
Czech Republic - CZBMS
Estonia - EEBMS
Finland - FIBMS
France - FRBMS
Germany - DEBMS
Hungary - HUBMS
Ireland - IRBMS
Latvia - LVBMS
Lithuania - LTBMS
Luxembourg - LUBMS
Malta - MABMS
Norway - NOBMS
Portugal - PTBMS
Romania - ROBMS
Slovenia - SIBMS
Spain (Catalonia) - ES-CTBMS
Spain (Zerynthia) - ES-CBBMS
Spain (excl. Catalonia, Zerynthia) - ESBMS
Sweden - SEBMS
Switzerland - CHBMS
The Netherlands - NLBMS
UK - UKBMS
*欧州外
Japan - JPBMS
この地図は、eBMSデータベースに貢献したすべてのスキーム(v4.0以降、2020年までのデータ)にわたって50kmグリッドごとに調査されたチョウ類モニタリング(トランセクト調査)の密度を示しています。 密度は、2000年以降に少なくとも1回調査されたサイトから計算されます。グラフ:a)ヨーロッパのチョウの指標(1990-2020)に貢献したトランセクト調査サイトの数が、EU27内のスキームは濃い青色で、非EUのスキームは水色で表されている。 b)20のEU27加盟国に及ぶ24の実施されているBMSで貢献しているスキームの数。
これらの国々のいずれかで新しくトランセクト調査を設定する場合には、各国のリンクをたどって、メインコーディネーターに連絡してみてください。 一部の国では、国レベルのチョウ類モニタリング・スキームを管理するための独自のオンラインシステムがあります。
eBMSデータベースからデータをリクエストするには、eBMSデータアクセスポリシーのページにアクセスして、その手順を確認してください。